2018.12.30

中国ウェブマスター1年生① 中国でサイト制作の流れを調べた

はじめに

11月のある日、突然、総経理が「puppy、新しいミッションがあります、うちのウェブマスターになってほしい」と言って、そういうことで、IT知識ほぼゼロの私が、ウェブマスター1年生になりました〜〜
会社のサイトが日本から中国に引っ越ししてほしいと言われました。

今回わかったこと

中国向けサイトのドメインは、com以外に、cn、com.cnにもある
会社で中国サイトのドメインを申請する場合、中国現地法人が必要
中国でサイト制作場合、ICP申請が必要

中国でサイト制作の流れを調べた

現在、中国国内でサイトのサーバー関連サービス提供できる会社いろいろあったが、TOPの3社に関して、「阿里云 アリクラウド 」(アリババ傘下)、「百度云 バイドゥクラウド」(バイドゥ傘下)、「腾讯云 テンセントクラウド」(テンセント傘下)の中に、今回は世界中19リージョンを持つ、高性能・セキュリティなクラウドサービスを提供できるの「アリクラウド」を利用して、中国でサイト制作の流れを調べた。

リンク:https://help.aliyun.com/document_detail/99192.html

Step1 サーバーを選別

引っ越しするため、まず土地(サーバー)を借りる。
サイトのタイプに応じて、サーバーの設置にも異なる。まずはサイトの規模と訪問人数を予測し、一般的、小型企業は基礎プランで十分です。もちろん、規模大きくなったときに、プランのグレードアップにもできます。
日系企業として、もう一つ考える必要なのは、サイトはどこの訪問者がもっとも多いのか、ということです。例えば、ほとんどの訪問者が中国にいる場合、華北、華南、華東地域を選ぶ。日本メインの場合は東京、アジア全土の場合シンガポールや香港を選択することもできます。サーバーを同時に複数地点に設置することも可能ですが、コストが大きくなるので今回は諦めました

Step2 ドメインを購入する

土地(サーバー)を借りて、住所(ドメイン)を決める。
サイトのドメインは、会社のインターネット上の名前で、非常に大事なことです。
中国サイトのドメインにもいろいろあります。中国語サイトを調べると、世界一般的なcom以外に、中国の国別コードトップレベルドメインcnや、セカンドレベルドメインcom.cnもよく見られる。

リンク:https://www.aliyun.com

リンク:https://www.amazon.cn

リンク:https://www.sina.com.cn

今後の記事で詳述しますが、1つだけ注意することは、中国工業情報化部の規則により、ドメイン登録には「ドメイン実名制認証」が必要です。
認証は1.ドメイン命名審査(ドメインの中に、規則違反の情報あるかどうか)、と2.ドメイン保有者の実名情報審査があります。認証なしのドメインには、アクセスできません。「ドメイン実名制認証」時に、個人ではなく法人として申請する場合には、中国法人の営業許可証提出が必要になります。

Step3 ICP登録

住所(ドメイン)を決めて、政府に記録(ICP)を留める。
ICPとはInternet Content Providerの略称。ICP登録は中国政府が2005年から開始したウェブサイトの審査制度であり、中国本土にサーバを置く全てのサイトに対して登録が義務づけられています。.cnドメインを持つためにICP申請が必要か?というご相談をいただくことがあるのですが、中国本土になければICP申請は必要ありませんし、逆に.comドメインでも中国本土のサーバで情報配信するのであればICP申請が必要、ということになります。
また、ICP登録には経営性ICPライセンスと非経営性ICP登録があって、直接的な収益があるかが判断基準となります。例えば、ウェブサイトでカタログのように商品を掲載する、これは直接的には収益を得ていないので非経営性ICPで問題ない、ということになります。ECサイトを公開する場合には経営性ICPライセンスが必要ということです。
ICPライセンスを持っているものは百度検索の中で優先的に表示されるため、中国語のウェブサイトを作り、かつ、中国本土の方に見ていただきたいウェブサイトの場合には、ICP申請を行う必要があります。ICP登録をするにも、中国法人がある事は前提条件です。私たちが代理で申請することも可能なのでよろしければご相談ください。

ICP证:「浙B2-20080101」のはアリクラウドのICPライセンスです
リンク:https://cn.aliyun.com

他の申請資料に関して、各省庁の要求が統一されてないため、必要な資料にも異なります。
※このあとICP申請だけで別で記事化しようと思っていますので、詳細はそちらをご参照ください。

Step4 サイト構築

引っ越しの家(サイト)を立てる。ここはこれだけでひとつの記事になってしまうので本記事では割愛します。
※当然ですが、マーケティング全体像を踏まえたデジタル施策は当社の得意分野でサービス提供していますので、お気軽にお声がけくださいませ。:)

Step5 ドメイン解析

住所(ドメイン)を公開(解析)し、引っ越し完了で、新しい住所に世界中から訪問できる!

Step6 公安備案

最後、公安(警察)に記録を留める。
中国では、「計算機信息網絡国際聯網安全保護管理辯法」において、中国大陸部にあるサーバーは工信部申請のICP備案後、ウエブイトオープンの30日以内に、中国公安機関国際聯網安全管理のサイトにて公安備案の申請を行う規定がある。
備案号を取得後、ウェブサイトの下部に公安備案号を記載必要ある。私たちが代理で申請することも可能なのでよろしければご相談ください。

公安備案:「浙公网安备 33010002000099号」のはアリクラウドの公安备案号です
リンク:https://cn.aliyun.com

終わりに

今回、1年生のウェブマスターとして、会社のサイトを中国に引っ越しするために、中国でサイト制作の流れを調べました。これからひとつずつ実現しようと思ってますが、また皆様へ詳しく報告します。未経験の中で、いろいろ書きましたが、一人でも役に立っていただけると嬉しいです。
次回はーーーサーバーとドメインを購入します。