2022.04.01

2022年2月のウェイボーホットトピック

こんにちは。皆様に中国大陸の事情をもっと身近に感じて頂きたいという思いから、中国版“Twitter”とも言われる微博(ウェイボー)で話題となったハッシュタグの中から、面白いトピックを厳選して月次でお届けします。内容に関する簡単なご紹介はもちろん、私たち独自の視点もあわせて発信させて頂きますので楽しんで頂けると幸いです。個別の内容についてもっと知りたいという方、お問い合わせお待ちしております。
では22年2月分のコンテンツはこちらです!

#北京冬季オリンピック#

中国大陸にとって2月最も話題となったイベントといえば、なんといっても北京冬季オリンピックです。
オリンピックにまつわる話題はたくさんありますが、最もホットなトピックをピックアップしてご紹介したいと思います。

・冰墩墩(北京冬季五輪の公式マスコット)

画像出典:ウェイボー

冰墩墩(英:Bing Dwen Dwen,ピンイン:bīng dūn dūn)は2022年北京冬季五輪の公式マスコットです。中国で大人気となり、日本のニュースでもよく取り上げられていたと思います。
パンダをモチーフに、スーパーパワーを持つ氷結晶の衣装を纏い、ウィンタースポーツの代表格ともいえるヘルメットはカラフルにデコレートされ、宇宙飛行士のようなイメージになっています。
五輪開幕の前から冰墩墩はネットで人気検索キーワードとなり、その振る舞いの一つ一つが可愛いと人気が沸騰しました。1月出勤時の「ドアに挟まれる」ハプニングだけでも、圧倒的な勢いで人気検索キーワードとなり、この期間中アイドル達はため息をつくしかありませんでした。
北京冬季五輪の開幕が近づくにつれて、冰墩墩は空前の人気に達し、ネット上では1日足らずで関連グッズが売り切れとなりました。「一墩难求(冰墩墩が手に入らない)」という社会現象まで巻き起こしたほどで、オフラインのショップには長蛇の列ができていました。

画像出典:ウェイボー
画像出典:ウェイボー

・羽生結弦

2月に入ってから「羽生結弦」は人気検索キーワードランキングに頻繁に登場しています。多く人たちは、彼は少女漫画に登場するヒロイン顔をしているのに、熱血系アニメのような生き方をしていると評価しています。羽生結弦選手は2015年のグランプルファイナルで世界最高点を塗り替え、パーフェクトな演技で陰陽師「SEIMEI」を披露しましたが、それ以来、中国でも多くのファンを獲得し魅了してきました。
当然、今回の演技にも注目が集まり、中国人選手以外では異例と言えるほどの話題性を獲得し続けました。

画像出典:ウェイボー

#旧正月に若者たちはなぜ親戚から逃げたがるのか#

旧正月は中国人にとって最も大切な祝日です。家族団欒、知人への挨拶や親戚回りは欠かせません。しかし、最近では旧正月に親戚付き合いから逃れたいと思っている若者がどんどん増えていると言われています。
その原因は、親戚まわりによる精神的ストレスと言われています。挨拶回りの際の手土産は、自分の生活水準を映し出すものとして見られるため、他の親戚たちと比較されることも多いです。
また、「車はもう買ったか?」、「住宅は購入したか?」「結婚しないのか?」「付き合っている人はいるのか?」「給料はいくらもらっているのか?」などといった質問攻めに合うケースが多く、多くの若者が息の詰まる思いをし、親戚付き合いから距離を取ろうとしています。

#中国男子サッカーと女子サッカー#

「中国サッカーは情けない」、これは2月に中国男子サッカーに関して最も多く語られた話題です。このように言われたのは、アジアサッカーの最終予選で、中国男子サッカーがベトナムに敗れたのが原因です。過去数十年間において、中国チームはベトナムに負けたことがなかった中で惨敗に終わり、多くのファンが失望していました。
そんな中、中国女子サッカーが快挙を遂げました。アジアカップで中国女子サッカーチームは優勝を勝ち取り、それも得点差をつけられた後に逆転優勝するというエキサイティングな展開で、多くのサッカーファンは「中国女子サッカーこそが中国の誇りである」と語っていました。

#スターバックスコーヒーがネットで謝罪#

スターバックスの店舗において店員が警察官を侮辱した、として大きな批判が起こりました。店外のテラス席に座っていた警察官に対して「警察官がいるとスターバックスのイメージに影響する」といった発言をしたということで大炎上しました。その後、スターバックスは、報道された内容は事実ではないが、コミュニケーション上の齟齬があった、というコメントとともに謝罪を発表しました。

ここ数年、スターバックスは、中国においてネガティブなニュースが相次いでいます。去年は衛生面において基準に達していないといったことが報道されましたが、そこから時間が経たないうちに今回の事件となり、多くの非難の的となりました。
特に最初の報道で指摘された「警察官がいるとスターバックスのイメージに影響する」という店員の発言は、多くの怒りを買いました。今回のスターバックスの謝罪は正しいアクションだったと言えますが、批判的な声が完全になくなったわけではありませんでした。

#出演者に支払われる報酬が制作費の40%を超えてはならない#

近年中国では、俳優の「破格の高額ギャラ」がマスコミの焦点になっていました。高額ギャラが脱税を誘発し、陰陽契約(異なる契約書を2枚準備する方法)等の違法行為を招いています。女優の范冰冰(ファン・ビンビン)が脱税で計8.84億元、女性タレント鄭爽が「陰陽契約」で2.99億元の罰金が課せられた事件は大きな波紋を呼びましたが、芸能界に風紀締め付けの波が来ています。
2月10日、国家広播電視総局は「”十四五”中国ドラマ発展規画」を公表しました。「脱税」、「陰陽契約」、「破格ギャラ」等の違法行為を行なった芸能人及びその関連機構は厳格に処分するとし、各ドラマに出演する全ての演出者に支払われる報酬は制作費の40%を超えてはならない、メインキャストの報酬も全報酬の70%を超えてはならないなど、その割合まで厳格に規定されています。

今回の内容は以上です。ご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください、お待ちしております。