2023.11.16

「天津獅子林橋」と「淄博烧烤店」など、思いがけず超人気網紅スポットに変身

出典:ネット

動画やセルフメディアの普及につれて、これまであまり注目されてこなかったスポットや3、4線都市でも、一夜にしてソーシャルメディアで大ブレイクするようなケースがますます増えています。今回の記事では、今年の典型例である「天津跳水大爷」と「淄博烧烤」についてご紹介したいと思います。

1、全国のダイビングお爺さんたちが集まる、天津の網紅スポット「天津獅子林橋」「北安橋」

8月中旬から、天津のダイビングお爺さんたちが注目を集めた。そのため、天津市では「天津獅子林橋」「北安橋」などが網紅のスポットとなっています。

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2018年に短動画が爆発されてから、ますます多くの人が天津のダイビングに注目するようになりました。現在、ダイビングをしにここに来る人が数百人ほどいて、そのほとんどが60歳以上です。インタビューに答えた人たちのほとんどは幼少期のほとんどを海河で過ごし、自分たちを「水陸両用人」と呼んでいました。

「獅子林橋」は世界各地からの観光客の必見スポットとなっており、ユーザーたちは冗談で、そのかけがえのなさを表現するために8A級の景勝地と呼んでいます。

※中国の景勝地レベルは、実は低い方から1A、2A、3A、4A、5Aの5段階にしか分かれていません。

・ダイビングのオリンピックチャンピオンである「何冲」でさえ、体験しに行きました。
・COSアバターがお爺さんに挑戦しに来た事例も。

左:オリンピックチャンピオン。右:COSアバター
出典:RED

漫才のような天津訛りとユーモアなジャンプ前のスピーチで、天津ダイビングお爺さんはすぐにSNSを席巻して、ホット話題になりました。「8A級スポット」などのネタや議論により、数え切れないほどの地元や他の地域の人々が獅子林橋にお爺さん、おばあさんの様子を見に来ました。

大阪の道頓堀のような話だが、飛び込みする人が60歳以上のシニアであるところが特徴でした。いつまでたっても若々しい気持ちでチャレンジできる場はシニアにとっても観光客にとっても貴重な場となっており、地方マーケティングとして成功しています。

※9月頭に、地元政府は、流行りすぎたことから、安全上の懸念及び一般市民の日常生活や外出に影響を及ぼすと判断し、ダイビングエリアでの水泳を禁止すると正式に公表しました。

2、「淄博烧烤」もまた、この都市を一躍有名にした

たくさんの人たちが屋外で「BBQ」食べてる様子
写真出典:https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_13853364

「淄博烧烤」が人気爆発しました。贅沢な個室の代わりに、簡易ローテーブルと椅子しかないにも関わらず、数千人が屋外で食事を楽しんだり、歌ったりしています。今年の3月から5月、淄博で烧烤を楽しみたいと思っている人は全国で数十万人にものぼり、淄博行きの高速列車チケットは入手が困難なほど大人気でした。

山東省の淄博はこれまでほとんど知られていなかった無名な町でしたが、なぜ一夜にして有名になったのでしょうか。実は、2022年5月コロナ感染対策のために淄博で隔離されていた山東大学の学生たちにまつわるエピソードが発端です。当時、学生たちは毎日弁当を食べて過ごしており、それを目にした地元政府は学生たちがかわいそうでなりませんでした。隔離期間終了前に、地元政府は市内にある全ての烧烤店を買収し、学生たちのために送別会を開催しました。これに感動した学生たちは来年3月に再び淄博を訪れること約束したのです。

隔離期間中の大学生たちの投稿、感動と感謝に満ちています。
ssys写真出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1763432226273255638

そして今年、学生たちは約束通り淄博を訪れただけでなく、淄博にトラフィックをもたらし、大きな注目を集めました。彼らが淄博で烧烤を楽しんでいる動画がアップされると、瞬く間に各SNSプラットフォームで話題となり、動画の再生回数は30億回以上に達し、淄博の「烧烤がおいしい」というイメージが確立されました。3月だけでも、淄博が受け入れた観光客数はのべ480万人以上、観光収入は60%増加しました。このように、淄博は言うまでもなく上半期の網紅都市となったのです。

ユーザーコメント:これは中国人にピッタリなtacoだ
画像出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1763957850929216965

※11月上旬、ブロガーが再び淄博市を訪れ、街角や小規模な飲食店はまだ活況を呈しているが、大規模なバーベキュー・モールは概して冷え込んでおり、殺伐としているとさえ表現できることを発見した。多分これは「網紅」の宿命かもしれません。

以上2つの出来事が急速に注目を浴びた原因として、冒頭で言及したセルフメディアの時代になった以外にも、地元政府、観光部門、公式メディアの後推しが欠かせないと思います。都市はイメージの宣伝や知名度、GDPを高める機会を必要としており、ネットユーザーもお出かけの理由や新たな体験を求めています。いかがでしたでしょうか、このような事例やトレンドにご興味をお持ちでしたら、引き続きこのブログにご注目ください。