2023.11.17

懸念から期待へ、新エネルギー車買い替えストーリー

画像出典:https://newcar.xcar.com.cn/photo/s10443_1/4649831.htm & https://bbs.xiaopeng.com/article/1709447

皆さんこんにちは。balconiaのグラフィックデザイナー、ルーミンです。私は上海生まれ上海育ちで、普段は車で通勤しています。最近は車の買い替えを考えており、これを機に中国の新エネルギー自動車業界の現状について私なりに調べてみましたので、この場をお借りして皆さんに共有したいと思います。

2016年のことを思い起こしてみると、上海のサラリーマンとして、当初車を購入するきっかけは伝統的な上海人の家族観に基づくものでした。車と家を持つことは家庭を築く上で基本的な要素であるというのが一般的な考え方でした。安心感のあるブランドで、性能面や成熟した製品であることが何よりも重要視されていたため、ガソリン車が主流でした。
その当時、中国国内ではすでに新エネルギー車が販売されており、国は車を購入する際に受けられる補助金制度や無料ナンバープレートなど大規模な支援を提供していました。以前のガソリン車では、ナンバープレート取得費が10万元かかり、さらに取得には抽選方式がとられており、当選確率は每月5%しかないため、車を購入できたとしてもナンバープレートの取得が難しい問題がありました。これだけ新エネルギー車の方がメリットがありながらも、新エネルギー車の技術レベルがまだ発展途中だったので、航続可能距離(車が1回の燃料補給で走行できる距離)が短く、充電も不便でした。加えて、新しいものへの「不信感」もあり、その結果多くの人々は新エネルギー車の購入をあきらめざるを得ませんでした。

ガソリン車と比較して、新エネルギー車の2つの主なメリットが明らかになった

今まで長い間ガソリン車の利便性を享受してきましたが、周りには電気自動車を所有する人が増えつつあり、今や中国国内の電気自動車の技術レベルがかなり成熟していることに気づき始め、周囲の友人たちも新エネルギー車を熱烈に勧めるようになってきています。最終的に、以下2つの理由から私はすぐに新エネルギー車に買い替えることを決めました。

まず第一に、新エネルギー車の走行エネルギーがとても安いという点です。私が乗っているオクタヴィア(Octavia)を例にとると、毎日の市内通勤で往復30KMを走行していますが、月あたりのガソリン代は約2,000元かかります。しかし、電気自動車の場合、そのコストは最大400人民元前後で、ガソリン車の1/4以下で済むのです。

次に、新エネルギー車のメンテナンス費が安い です。ガソリン車はエンジン仕組みが複雑であることから、オイル交換など多くのメンテナンスが必要となります。オクタヴィア(Octavia)を例にとると、年間メンテナンス費は約1,600元程度です。一方で、電気自動車のメンテナンスははるかにシンプルで、必要な交換部品が非常に少ないため、年間メンテナンス費は約300元程度です。

上記の理由から、新エネルギー車に買い替えれば、年間の固定費だけでも2万元以上節約できるので大変魅力的です。これは車の買い替えを検討するに至った重要な要因の一つでもあります。

新エネルギー車の技術進化により販売激増、不安感が払拭され好感度アップ

購入に至った最大の理由はなんと言っても航続可能距離と充電時間が改善されたことでしょう。現在、ほとんどの新エネルギー車は2時間以内の高速充電と500KM以上の航続可能距離を実現しており、成熟したソリューションを提供しています。かつて私を困惑させたこの2つの問題は解決されたと言えます。これは、新エネルギー車の販売データでも裏付けられています。統計データによれば、2023年上半期の中国新エネルギー自動車の生産台数は378.8万台で、販売台数は374.7万台に達し、前年同期比それぞれ42.4%、44.1%増加しました。

※データソース:https://www.stcn.com/article/detail/962285.html

さらに驚いたのは、通常なら中高級仕様の高級ガソリン車でしか見られないスマート運転支援機能がなんと低スペックの新エネルギー車にも搭載されているのです。自動運転支援システム分野では、ACC(アダプティブクルーズコントロール)およびLCC(レーンセンターコントロール)によって車線や車間可能距離の維持、緊急ブレーキ、定速走行を自動的に制御するなど、比較的成熟した技術となっています。私にとってこれは大変うれしい機能で、新エネルギー車に対する好感度が一層高まったのです。

新エネルギー車といえば、私が一番詳しいブランドはテスラで、最初に注目したのがModel Yです。テスラは非常に早い段階から純電気自動車、新エネルギー車の量産を開始しており、その技術は比較的成熟しています。「電気自動車を知らなくても、テスラは知るべきでしょう」と周囲の友人たちによく揶揄われていました。テスラの他にも、私は中国の国産電気自動車ブランド小鵬汽車のG6という車種に興味を持ちました。特に小鵬汽車の製品及びマーケティング戦略がModel Yと競合していることに気づき、好奇心を掻き立てられました。

左:テスラModel Y,https://newcar.xcar.com.cn/photo/s10443_1/4649831.htm
右:小鹏汽車G6,https://bbs.xiaopeng.com/article/1709447

テスラModel Yより小鹏汽車G6を選んだ4つの重要な理由

1、アルミニウム合金一体化鋳造技術

車体のアルミニウム合金鋳造技術とは、プレス加工によってボディーを一度に成形する技術です。そのメリットは、生産効率の向上、車体の軽量化、エネルギー使用量の削減、航続可能距離の延伸などがあります。また、車体強度を向上し、部品数を減らすことで製造コストの削減、車両価格の引き下げにも重要な役割を果たしています。

小鹏汽車 G6 アルミニウム合金鋳造技術
画像出典:https://bbs.xiaopeng.com/article/1709447

2、バッテリーの急速充電技術と長航続可能距離技術

高電圧プラットフォームを設置することによって、急速充電と航続可能距離の拡張が可能となりました。

3、高度な自動運転支援機能

高度な自動運転支援機能とは、目的地を設定するだけで、ドライバーは何もしなくても乗客を目的地に連れて行ってくれる自動運転システムです。これにはルート選択、車線変更、追い越し、衝突回避などすべての高度な操作が含まれています。ただし、この機能を実現するには、多くの道路情報を採集しなければなりません。

4、コストパフォーマンス

最後に、同じ価格区間比較について見てみましょう。テスラのブランド力に対抗するため、国内の自動車メーカーのコストパフォーマンスは重要な要素です。以下は、同価格帯(26万元)の2つのモデルの主なスペックを比較したものです。

以上の理由から、最終的に私はためらうことなく、中国国産新エネルギー車メーカー小鵬G6の購入を決めました。如何でしたでしょうか、私の車買い替えストーリーをシェアさせていただきましたが、皆さんも新エネルギー車についてある程度お分かりいただけたかと思います。車を選ぶ際に小鵬G6を試乗してみましたが、その確かな品質と素晴らしい運転体験を実感しました。今は車の納車を待っており、素敵な新エネルギー車ライフを大変楽しみにしています。また機会があれば、自分の経験を皆さんと共有したいと思いますので、どうぞお楽しみにお待ちください!