2019.08.05

2019 ChinaJoy速報—任天堂スイッチ中国初登場

  8月2日〜5日に2019年ChinaJoy(China Digital Entertainment Expo)が上海新国際博覧中心で開催され、今年で17周年を迎えました。一般公開エリアは、ゲーム産業展示会、国際スマートゲームハードウェア展示会(Global Smart Entertainment Hardware Expo、略称eSmart)、国際動画&アニメ展示会、コスプレ全国大会など合計11エリアに分かれ、300社が5000台の体験型ゲームや、最新デジタルゲームイベントを提供しました。

写真:ChinaJoyのサイトより

  ChinaJoyは中国最大規模のゲームショーで、今年始めて世界3大ゲーム機製造社の任天堂、ソニー、マイクロソフトが一緒に参加が実現しました。任天堂ファンの私は初登場のスイッチに特に注目しました!

  今年の4月、中国当局はテンセントに任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch™」の販売を許可しました。7月24日,テンセントが任天堂と「Nintendo Switch™」のブースを出展すると発表しました。スイッチの中国初登場はどうなるかな?ライバルのPlayStationとXBOXはどうかな?と期待しながら、朝一で会場に行ったので皆様にChinaJoyの速報を提供いたします!

任天堂スイッチの初登場はどうだった?

  中国では学校が夏休みのため、上海は連日暑い日が続いていますが、大勢の人が来ていました。私は朝8時に会場に行きましたが、既に千人以上並んでました。このうち9割以上が10代後半から20代の男性です。

  入場ゲートが工夫されていたので、長時間待たされることなく、9時前には任天堂のブースに到着しました。

イベンドまだ始まってないけど,任天堂ブース前ですでに人が並んでます。

  テンセントゲームズのライトロゴの下が任天堂のブースです。正面の壁にスイッチのゲーム機(今後中国で販売するバージョンらしい)を飾っていて、両側のディスプレイには今回体験できる4作品のムービーが流れていました。ChinaJoyで出展するゲームも中国政府の審査と許可が必要なため、今回は『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、『マリオカート8 デラックス』、『スーパーマリオ オデッセイ』といった、以前から中国語バージョンがある任天堂の代表的な4タイトルしか試遊できませんでした。

  9時過ぎにイベントが始まり、私はブースの中に入りました。まず体験スペースの前で、各ゲームの主人公と出会いました。

  体験スペースの中に、それぞれ12台のスイッチとディスプレイが設置されていました。私が写真を撮っている間も、スイッチは全台試遊されていて、ブースの外まで試遊したい人が並んでいました。

  さすが任天堂!初登場のスイッチもすごく人気ですね!

  少し自分の話をしますが、15年前、初めてゲーム機を買う時に、ピカチュウが好きで任天堂のDSを購入しました。その時、中国語バージョンが無く、私は日本語が挨拶程度しか出来なかったので、パソコンで翻訳しながらピカチュウと冒険していました。去年当社の久保山社長の勧めで、日本でスイッチを買いました。最近ハマっているのはゼルダの伝説で、2ヶ月で、120個試練の祠を完了しました。ゲームで成功することで、私生活も仕事も楽しくなりました。今回の会場で、私と同じく任天堂スイッチが好きな人達を見つけ、本当に嬉しかったです。

  10時過ぎに会場に戻ると、ピカチュウとイーブイが登場しました!

  一瞬で大勢の人が集まってきて、ピカチュウとイーブイはダンスを披露したり、ポーズを取ったり、子供と握手したり、すごく可愛かったです。

  この時、後ろのブースでは体験待ちの列が「2時間以上」を超え、列に並ぶ人々は益々多くなりました。

  これで、スイッチの中国初登場は大成功といえるだろう!

PS4とXBOXはどうかな?

  PS4はスイッチの隣のN5エリアにありました。(今年のイベントは大きくNエリアとEエリアに分かれており、Nエリアは基本的に大手のゲーム会社が出展し、ブース面積は800平方前後、Eエリアは他の展示会やハードウェアの出展で、ブース面積もそれぞれバラバラです。)

  PS4は2014年からChinaJoyに出展を始め、今年で6年目になります。今年E3は参加していなかったため、ファン達はChinaJoyでPS4が何か公開をするのではと期待したようです。結果、今回公開されたのは「原神」でした。

ブースの前の大きい舞台で発表される「原神」の様子

  舞台の後ろに、体験スペースがありました。いくつかのゲームを試遊できますが、「原神」が一番人気でした。

スイッチをやりながら「原神」の体験に並んでいる人々(笑)

右の二人協力のゲームも面白そう

  スイッチは体験スペースだけでしたが、PS4は販売スペースもありました。

  XBOXのブースは別のエリアにあったので 、探すのにちょっと時間がかかりました。

  XBOXは2014年に中国で発売され、以前ChinaJoyに参加した時は、広いブースでPS4の近くに出展していました。今回私は大手ゲーム企業が集まるNエリアを全部回りましたが、XBOXは見当たりませんでした。帰り際に偶然E6エリアでXBOXを見つけました。

  XBOXのブースはスイッチの半分の面積で、正面でゲームグッズの販売をし、裏でゲーム体験を行っていました。

最後に

  全体で見ると、今年初登場のスイッチが大人気で、2014年から中国に進出しているXBOXとPS4に負けていませんでした。しかし、スイッチの体験できるゲームが4作品しかなかったこととグッズが販売されてなかったことがちょっと残念でした。来年のChinaJoyに期待しようと思います!

  最後まで読んで頂き、ありがとうございます!初めてのChinaJoy参加で、いろいろ経験不足の点があると思いますが、これからも面白い文章を書けるよう頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

  もし今このブログを読んで中国での展示会やイベンドに興味があったり現地視察などを検討されている方は是非お気軽にご相談、お問い合わせくださいませ。