3分でわかる、中国の若者に愛される3つのインナーウェアブランド
凄まじい勢いで台頭する「女性経済」において、インナーウェア業界は必然的に新たな発展のチャンスを迎え、毎年20%という急スピードで成長を遂げています。「蕉内、「内外」、「Ubras」などのブランドは勢いよく駆け上がり、独特なデザインと「着心地よい、素肌感覚」といった理念を掲げています。その後に続き多くのミニブランドやノーブランド業者も市場規模が数億元と予測されるこのサーキットに参入し、市場の一角を占めようと試みています。
今回はインナーウェアブランド「蕉内 Banana in 」、「内外 NEIWAI」と「Ubras」についてご紹介します。この3つのブランドは非常に似ているため、よく比較されます。その相違点及びなぜ中国の若い女性たちに愛されているのかについてお話ししたいと思います。
1.焦内 Banana in
「焦内」は二人の男性によって創立されたブランドで、英文名称は「Banana in」、想像力を膨らませ、一度に覚えられる実によいネーミングだと言えます。「スタンダードデザインのリニューアル」をブランド理念とし、プロダクトポジションも明確です。その後タグなしインナーを打ち出し、王一博と周冬雨がキャンペーンモデルを務めています。2016年に深圳で設立され、2021年の年間売上高は24億元を突破しました。これこそが深圳スピードです。
天猫旗艦店:https://bananain.tmall.com/
2.内外 NEIWAI
「内外」は2021年に上海で設立された昔からあるブランドであり、「すべて良好、内外とも自由自在」をブランド理念としています。機能性よりもセンスを強調し、デザインに力を入れており、独立女子のストーリーや女性にまつわる物語をメインに発信しています。キャンペーンモデルにバレリーナの谭元元、著名歌手のフェイ·ウォン(王菲)を起用しました。海外にも出店して国際的ブランドを目指しており、とても上海らしいブランドです。
オフィシャルサイト:https://neiwai.life/
3.Ubras
2016年に北京で設立されたブランドUbrasは、「着心地よく、着やすい」を理念としています。
オフィシャルサイト:http://www.ubras.cn/
ワイヤレスブラジャーやオールサイズブラジャーなど多くの超人気商品を打ち出しており、シンプル且つストレート、何よりも着心地の良さが一番だという中国東北地方の特色が伝わるブランドです。タレントの欧阳娜娜*とモデルの刘雯がキャンペーンモデルを務めています。
3つのブランドはそれぞれの都市の性格を物語っています。素材研究にこだわる深圳の「蕉内」、デザイン性を強調する上海の「内外」、そして「そんなことよりも着心地の良さでしょ!」と訴える北京の「Ubras」。3つの都市が生み出した性格が異なる個性的なインナーブランド、言い換えれば、3つのブランドは自分たちのキャラクターに合う都市を選んだと言えるでしょう。あるいは、ブランドが成長し続け、やがて都市の模様に成長し、似てきたとでも言うべきでしょうか。この現象は考える価値があり、大変興味深いと感じました。
今日のインナーウェア市場において、「着心地の良さ」は依然として最も重要視されています。ひいては「着心地が良い」が業界内の共通認識であるからこそ、幸福感、芸術センス、テクノロジーなどの個性化、差別化がニーズを生み出しているといっても過言ではないでしょう。
この一連のプロセスの中で、女性たちが自分らしく生きることを再認識し、インナーウェア業界に「着心地の良さ」というニーズを発信したことで、さらなる可能性を引き出したのです。3つのブランドのポジショニングは異なっていても、女性の精神的な面や価値観に共鳴しています、まさに阿吽の呼吸ではないでしょうか。