2023年1月のウェイボー・ホットトピック厳選
こんにちは。皆様に中国大陸の事情をもっと身近に感じていただきたいという思いから、中国版”Twitter”とも言われる微博(ウェイボー)で話題となったハッシュタグの中から、面白いトピックを厳選して月次でお届けしております。内容に関する簡単なご紹介はもちろん、私たち独自の視点も併せて発信させていただきますので楽しんで頂けると幸いです。
#三亜で1泊18万元するホテルも予約が取れず#
コロナ開放後、アウトバウンドが再開され、全国各地からの観光客が殺到するという新しい局面を迎え、三亜のホテルとその旅行市場は久しぶりに爆発的な盛り上がりを見せました。多くの豪華ホテルでは最も高価な客室が完売し大繁盛でした。

「携程(Ctrip)」、「去哪儿」アプリで検索してみたところ、最も人気のホテル「亚特兰蒂斯(アトランティス)」は、今週の金曜日(1月6日)にチェックインする場合、宿泊料金の安い部屋は「シュプリームツインベットルーム」になっており、宿泊料金はRMB3588/泊で、アトランティスウォーターワールドと水族館遊び放題プランまで付いています。朝食付き2名利用の場合、料金はRMB3788/泊になります。同じ日の一番安いRMB3288/泊の部屋(朝食なし)は全室完売となっていました。
次に、三亜の亜龍湾に位置する「瑞吉(セントレジス)ホテル」を検索してみると、最も高価な「7部屋プレジデンシャルヴィラ」は既に予約が入っており、一泊の料金がRMB186999元になっています。資料によると、同タイプの部屋の面積はなんと3450平米という広さです。セントレジスホテルのスタッフは「最近、問い合わせと予約の電話は確かに増えています。チェックイン手続きをなさるお客様も増えています。」と話していました。また、「7部屋プレジデンシャルヴィラ」をご予約のお客様についてお話を伺ったところ、スタッフは「当ホテルには1ヶ月以上ご滞在されています」とのことでした。
#20億人を超える大移動が再び#
7日、40日間にわかる2023年春運(旧お正月の帰省混雑期)が幕をあげました。同日、大晦日当日の列車チケット予約も可能となります。新型コロナウイルス対策が「乙類乙管(乙類伝染病に分類され、それに従って管理することを指す)」に調整された後、初めての春運を迎えることとなりました。オフィシャルサイトの予測では、今年の春運期間の旅客流動量は延べ20億人、初日の全国鉄道の旅客輸送量は延べ630万人になると見込まれています。
中新財経によれば、一部の帰省路線のきっぷが入手困難いう現象が見られ、大晦日前夜の人気路線の切符はほぼ完売していたことがわかりました。また、航空券の予約ピークは1月18日(旧暦12月27日)から20日(旧暦12月29日)となっており、北京―三亜、上海―北京、北京―海口、深圳―昆明、深圳―重慶、杭州―昆明、深圳―成都などの航空券予約数がトップを占めました。

春運期間において、鉄道部門は統括的に貨物輸送業務を調整し、貨物の円滑な流通能力を向上させ、医薬品、食品及び祝祭日間の生活物資、食糧、化学肥料など国民生計に関わる重要物資の運輸を強化し、持続的に電気石炭を供給し、人々が暖かく安全な冬を過ごせるように経済活動が正常に機能することを確保しています。
#2022年の中国出生人口は956万人#
1月17日、国家統計局が発表したデータによると、総人口が減少し、城鎮化率が持続的に増加していることがわかりました。年末の全国人口(31の省、自治区、直轄市の香港、マカオ、台湾の居住者及び外国籍を除く)は141,175万人で、前年末より85万人減少しました。年間出生人口は956万人、人口出生率は6.77%、死亡人口は1041万人、人口死亡率は7.37%、そして、人口の自然増加率は-0.6%となりました。

中国は人口減少の時代へ突入しました。これに対して、専門家たちも見解を述べています。
首都経済貿易大学、中国新就業形態研究センター主任の張成剛氏は次のように話していました。
「2022 年に中国の人口増加がプラスからマイナスに転じたことは、中国の総人口と人口構造の変化において、シンボリックな出来事です。 人口動態変数は、マクロ経済の変数であり、一度人口動態のトレンドが形成されると中長期的な変化が難しく、長期的かつ広範囲に影響を及ぼすだけでなく、 社会保障、雇用などにおいても長期的な影響を与えるでしょう。
急速な高齢化は、潜在的な経済成長にも影響を与え、今後 30 年間、中国の高齢化率は世界の主要経済圏の中で最も速いものとなり、これにより労働人口の規模の縮小や貯蓄率の急速な低下、マクロ経済の潜在的な成長率も低下するでしょう。
また、消費構造の変化や不動産業界の長期的な上昇トレンドが弱まるなど、さまざまな業界に影響を与える可能性があります。 人口の高齢化と出生率の低下により社会保障負担の圧力が高まり、人口減少により高齢者の依存率が急速に上昇し、年金格差の拡大や医療保険基金への支出が増加し続けることが予想されます。
雇用に関しては、生産年齢人口が 2012 年に減少に転じ、ここ数年で 5,000 万人以上減少したが、中国は依然として世界でも有数の生産年齢人口の国であり、雇用圧力は依然として長期にわたって存在しています。 生産年齢人口の減少は人件費の増加につながるため、企業の労働力不足と採用難を悪化させ、労働集約型産業のメリットが少なくなってきています。 超大規模経済において、少子高齢化がもたらすマクロ経済の変動にどう対処するかについては、参考にできる海外事例がないのが現状です。人口増加のプラスからマイナスへの転換は、人口動向の長期的な変化の節目になります。産業政策、社会政策、経済政策が人口動向の変化に適応していくことはとりわけ重要であり、最適なブレークポイントを見つけなける必要がありそうです。」
南開大学経済学部教授、中国人口協会の副会長である原新氏は、「人口の減少は、中国の人口発展が新たなステージに突入したことを示していると考えられます。これは経済に新たな課題をもたらすでしょう。社会システムだけでなく、国家発展に対して経済的および社会的負担の継続的な増加、潜在的なマクロ経済リスクや都市と農村が協調発展する上で困難の増加、さまざまな社会関係における矛盾など、新たな課題をもたらしています。短期的には、労働力供給の充足、準高齢者の社会参加、教育発展局面の拡大とアップグレード及び出生率の向上に役立つ家族政策などがケアされるでしょう。人口減少の初期段階では、巨大な人口の慣性が存在し続けているため、労働供給は依然として豊富です。今後、労働力不足の問題は大きくなるが、豊富な労働力を備えた量的人口の機会は依然として存在しています。」と語っていました。
#春節の観光客数が全国1位の省、その理由とは#
今年の春節休暇中、楽山大仏風景区のチケットは 4 日連続で完売し、24 時間で10万人の観光客を受け入れたという歴史的な記録を残しました。 1月27日、四川省文化観光局は、中国観光研究院の特別監視データによると、2023年の春節休暇中に四川省が受け入れた観光客数が全国第1位と発表しました。 春節観光の爆発的な人気ぶりはある程度予測できていたものの、その予想を上回りました。

1月27日、文化観光部と旅行部データセンターの計算によると、今年の春節休暇中の国内観光旅行者数は延べ3.08億万人で、前年比23.1%増加し、2019年同期比の88.6%にまで回復しています。また、国内観光収入は3758.43万元で、前年比30.%増加し、2019年同期比の73.1%にまで回復しました。 同日、四川省文化観光局は、サードパーティのビッグデータ監視によると、春節期間中、四川省は延べ5387.59万人の観光客を受け入れ、観光収入は242.16万元で、前年比それぞれ 24.73% と 10.43% 増加し、2019年春節の89.73%、84.75%にまで回復したと発表しました。四川師範大学歴史文化と観光学院の教授、労働実践教育研究所所長、四川省ツアーガイド協会の会長である陳銭康氏は、第一財経に「“陽性”は過ぎた、“天気が良い”、“長い間我慢してきた”、コロナ禍を経て人々は家族と友情を重要視するようになった。これが四川省の春節観光市場にブームをもたらした重要な理由だ。」と話しました。
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