2024年今何が流行っているか
※本記事を作成する際に参考したデータおよび注釈のないスクリーンショットの引用元は、新榜研究院が発表した「2024年消費トレンドレポート」です。
私は常に大衆消費のトレンドに関心を持っています。仕事において、ブランドが消費者の動向をより包括的かつ迅速に理解するのに役立つだけでなく、個人的にも、自分がトレンドに乗っているかどうかを知ることできます。時折トレンドの中で新しい趣味を発見したりすることもあるので、まさに一石二鳥です。
最近、「2024年消費トレンドレポート」を読みましたが、これまで注目してきたトレンドとかなり合致していると感じました。以前の記事をお読みになっていない方でも、この記事をお読みいただければ、最新のトレンド情報を把握することができるでしょう。それでは、レポートで挙げられた10の消費トレンドをざっと見ていきましょう。
1. 消費者はペットを家族と見なし、ペットの高品質な生活にお金をかけてもよいと思っている消費者が多くいます。
2. 不確実性に直面する中、人々は占いやスピリチュアルに心理的な慰めを求めています。
3. 文化的自信から、国風や国産品が人気を集めています。
4. レトロなスタイルや製品が再び流行しています。
5. 忙しい日常生活の中、City Walkを通じてリラックスや文化体験を求める人が増えています。
6. アウトドアスポーツ及び関連ファッションが生活の一部となっています。
7. 消費者は高コスパな代替品を探し求めています。
8. 個性的なファッションやメイクが自己表現の手段となっています。
9. 消費者はシンプル且つ高品質なライフスタイルを追求しています。
10. 個性的なリノベーションとイノベーションが消費者を引きつける新たなスタイルとなっています。
上記10のトレンドを見てみると、「占い」「国潮(国風)」「アウトドア」「City Walk」「代替」など、ここ数年よく耳にするワードばかりで、balconiaの過去の記事でもご紹介してきましたが、残念ながら新鮮感が感じられません。しかし、よくに読んでみると、これらのトレンドからさらに細分化された小さなトレンドが生まれたことに気付きました。では、以下に代表的な2つのトレンドをご紹介したいと思います。
1. City Walkが美食回帰
都市は現代の「働く人々」の生存拠点です。現在、人々は仕事と家の往復だけでは満足できず、都市生活の隙間にリラックス感を求め始めています。City Walkは次々と新しい楽しみ方を生み出しています:
- City Walk:歩いて街の雰囲気を感じ取る
- City Ride:自転車で街を巡る
- City Drink:アルコール、コーヒー、お茶など、都市の飲み物を楽しむ
- City Eat:美食を楽しみながら街を散策する
さまざまな楽しみ方によって、City+にエネルギーが集約し、朝市、夜市、パンマーケット、コーヒーマーケット、トランクマーケット等のテーママーケットが増え続けており、新しい波を起こしています。
これをベースに、地元の観光文化部門はプロモーションを強化し、若者向けに人気のショート動画コンテンツを作成するなど、次々と人気都市が誕生しています。過去の記事では天津、ハルビン、山東の淄博をご紹介しましたが、最近では天水の麻辣烫(マーラータン)と齊齊哈爾(チチハル)の焼肉が最も熱い注目を浴びています。
ここまで進化すると、もはやCity Walk本来の意味から遠ざかっているかもしれませんが、全国各地の消費者が新幹線や飛行機に乗って人気都市を訪れ、現地でCity WalkとCity Eatを楽しく体験しています。SNSでの投稿が増えると、さらに多くの人々がその都市を訪れ、walkやeatを楽しむようになるでしょう。
2. クリエイティブな大改造
昨年の9月に掲載した「夏の驚きコラボ特集」という記事で、ビールとミルクティー、漢方薬とアイスクリームなど、いくつかの面白いコラボ商品をご紹介しましたが、驚きはこれだけではありません。なんと今年はコラボなしでも、さらに多くのブランドが独自に奇妙な商品を生み出しているのです。
クリエイティブな大改造はすでにSNSでトレンドになっています。劇的変化がもたらすギャップと衝撃は、スピーティーかつ強い刺激を求めるユーザーの消費習慣と合致しており、露出や影響力を獲得する新しい手段となっています。新しいものを試すのが好きな消費者は先を争って体験し、それをSNSに投稿して自分の個性をアピールしています。
まとめ
私はずっと中国消費者の動向を注視してきましたが、日進月歩で変化しているニーズに驚かされています。しかし、この新しい消費トレンドの中で消費者のニーズを洞察し、最先端を掴むことができれば市場の勝者になれると信じています。